現在の月組を人事的な視点から見ると、かなり興味深い。
トップには鳳月杏。
その下には風間柚乃。
さらに礼華はる、彩海せら。
そして若手には七城雅らが続く。
2026年の『RYOFU』でも、風間が董卓、礼華が李粛、彩海が李儒と、それぞれ主要な役を担った。
一見すると順番が見えているようで、実際のスター像はかなり違う。
風間柚乃は芝居力と安定感。
礼華はるは長身を生かしたスター性。
彩海せらは歌と芝居、そして感情表現。
競争というより、三者三様である。
だから面白い。
宝塚ファンはどうしても「次期トップは誰か」という一本の線でスターを見る。
しかし実際の組運営はもっと複雑だ。
作品によって必要な役は違う。
ショーで目立つ人もいれば、芝居で急に存在感を増す人もいる。
外箱公演で一気に評価を上げるスターもいる。
さらに組替えというカードもある。
だから現在の序列だけを見て将来を断定するのは難しい。
特に鳳月杏の退団が見えている月組では、これから一年ほどでスター配置が大きく動く可能性がある。
誰にどんな主演作が来るのか。
誰がどの公演に振り分けられるのか。
ショーの立ち位置はどうなるのか。
それを見るだけでも相当面白い。
ただし一番重要なのは、番手ではなく「誰が観客をつかむか」だと思う。
スターは肩書だけでは生まれない。
舞台を見た観客が、
「次はこの人を見たい」
と思った瞬間に、本当の意味でスターになっていく。
今の月組は、その競争がとても面白い時期に入っている。
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