花組を語るとき、芝居だけではなく「ショー」を外すことはできない。
むしろ花組ファンの中には、「一本物より芝居とショーの二本立てが好き」という人も少なくないだろう。
理由は単純だ。
花組は、男役を眺めているだけで楽しいからである。
ショーではストーリーの制約が少ない。
スーツを着る。
帽子をかぶる。
ウインクする。
銀橋を渡る。
娘役と踊る。
男役同士で絡む。
その一つ一つが見せ場になる。
つまり「男役芸」を最も純粋に味わえるのがショーなのだ。
2026年全国ツアーでは『EXCITER!!2026』が上演された。『EXCITER!!』は2009年の花組初演以降、花組で再演を重ねてきたショー作品である。
こうした作品が何度も花組で上演されるのは偶然ではないと思う。
花組には、ショーの格好よさを「型」として受け継ぐ文化がある。
トップスターだけではない。
二番手、三番手、若手、そして娘役。
舞台のどこを見ても、それぞれが「自分をどう見せるか」を理解している。
それがショー全体の密度につながる。
現在は永久輝せあを中心に、聖乃あすか、極美慎、希波らいととタイプの異なる男役が揃っている。
永久輝の品。
聖乃の王道感。
極美のスタイリッシュさ。
希波の若さ。
これだけ違うスターが同じショーにいると、場面ごとに景色が変わる。
花組にショーが似合う理由。
それは単に「格好いいスターが多いから」ではない。
「格好よく見せる」という技術そのものが、組の文化として存在しているからなのだと思う。
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